こんにちは、ざうるすです。
かなり過去の話にはなりますが、2016年06月、東京の中野サンプラザでケンブリッジ英語検定FCEを受験しました。受験の結果は、ボーダーギリギリの合格でした。
ケンブリッジ英検に関してはネット上にもTOEICや英検ほどの情報量が無いので、一個人の体験談として誰かの参考になればと思い、そして私の思い出としても書き残しておこうと思います。
こちらのページでは、受験することになった時のことから試験当日までにやった事等をご紹介したいと思います。語学学校で対策コースに通われている方や、独学で頑張っている方たちの参考になれば良いなと思います。
ケンブリッジ英語検定とは
ケンブリッジ英語検定は、英語学習を楽しく、効果的で、達成感のあるものにする検定試験です。ケンブリッジ独自のアプローチは、英語力向上のための明確な道のりを示して、継続的な進歩を推奨します。学校(幼小中高)、一般、高等教育、ビジネスパーソン対象の資格試験を提供しています。
https://www.cambridgeenglish.org/jp/
ケンブリッジの公式サイトには上のように書かれています。
ケンブリッジ英検は世界各地で実施されている英語検定であり、ヨーロッパ圏ではかなりメジャーな検定試験です。日本で就職活動のときにTOEICの高い点数が加点となるように、ヨーロッパではケンブリッジ検定の資格を持っていることが加点になるそうです。
試験は、
- リーディング & 文法
- ライティング
- リスニング
- スピーキング
の4つのパートからなっており、全体のスコアが8割以上で合格になります。
試験のレベルは下記表の5段階になっています。(より正確には、ヤングラーナーズというKETの下のレベルもあります)
C2 Proficiency (CPE) |
C1 Advanced (CAE) |
B2 First (FCE) |
B1 Preliminary (PET) |
A2 Key (KET) |
今回私が受験したのは、中級であるFCEです。では本題に入ります。
FCEを独学で受験することになった理由
その時働いていた会社の上司から急にFCEを受験するように言われた、というだけです。当時私が勤めていたのは、英語学校を紹介する代理店でした。
その代理店で紹介していたコースの中にもFCEの対策コースがあり、お客さんにFCEの対策コースを紹介するなら自分自身もFCEがどういうものかを知っておいたほうが良いし、合格して資格を持っていればより一層説得力があるから、ということでした。
そんな理由で急遽決められた私の受験でしたが、会社で受験料を負担してもらえるということだったので二つ返事で了承しました。
今は変わっているようですが、当時のFCEの受験料は27,000円。落ちたらまた自分で受ければいいやと気軽に思えるような値段ではなく、早速勉強を開始しました。
受験が決まったのが4月、試験日は6月。たったの2ヶ月しかありませんでした。
試験対策開始前の英語力は?
前述の代理店で働く前、ワーキングホリデーでオーストラリアに10ヶ月だけ滞在していたことが有りました。そのうち、最初の4ヶ月だけ語学学校に通っていました。Pre-Intermediateという下から3番目位のクラスからスタートし、2つか3つレベルアップしただけで卒業したので、ケンブリッジの受験なんて全く視野に入らない程度のレベルでした。
ワーキングホリデー終了後に受けたTOEIC(L&R)は850点くらいでしたので、そこだけみるとFCEを受験する適正なレベルに見られますが、リスニングとリーディングだけのスコアだったので、スピーキングを含むFCEを受験するには自信が全くありませんでした。
試験まで2ヶ月間やったこと
試験日までにやったことは大きく分けて3つ。
- 問題集をひたすら解く
- 自分自身のことについて簡単に話せるようになっておく
- Youtubeで公開されているスピーキング試験の動画を見て学ぶ
です。
1.問題集をひたすら解く
使った問題集はこちらです。
まずはこの問題集を何度か解いて、問題の出題形式に慣れました。
最初は一通り通してやってみることが大事だとは思いますが、分からなかったところは答え合わせをするだけでなく、分かるまで噛み砕いていき自分のものにすることが重要ですよね。
途中で分からない単語に出会ったらメモしてリストを作り、見直しやすいように整理します。熟語や決まった表現についても、単語と同じようにノートにまとめるのがおすすめです。曖昧になってしまっている文法があればそこを復習しました。
問題集を使いながらやったことは、ざっくりとそれだけです。この問題集を一通り解いていれば問題の形式や、傾向を掴むことが出来ました。
この問題集の場合、特に練習問題があるわけではなく本番と同じ形式の試験が4セット入っているだけです。反復練習をするためのドリルのように使うことは出来ませんが、全体的にまんべんなく勉強ができるので、個人的にはすごくおすすめです。
私はこの1冊だけで勉強しましたが、もっと練習問題が欲しい人はこのような別の問題集を併せて使っても良いかもしれません。書店にはあまりFCE対策本の種類も在庫もないことが多いので、オンラインで購入するのがオススメです。
ちなみに、文法の勉強に使ったのはこの2冊です。
2.自分自身のことについて簡単に話せるようになっておく
こちらはスピーキング試験の対策です。試験官にもよるかもしれませんが、大体の場合テストの初めの挨拶代わりのような感じに受験者自身のことについて質問されます。色んなスピーキングの模擬試験動画を見ていると、こんな項目がありました。
- 出身地
- 職業や仕事の内容
- 趣味
- 最近見た映画
- 好きな本
- なぜ英語を勉強しているのか
などなど。最低限このくらいは考えておいたほうが良さそうです。
勿論、用意していない質問にでもその場で答えられるのが理想ですが、試験ではどうしても緊張して普段の雑談では余裕で返せるような会話にも言葉に詰まってしまうものです。
このような自己紹介+α程度のことであれば、これを聞かれたらこういう話をしようとある程度決めておくのがオススメです。
ここで一つ大切なのが、答えを一言だけで終わらせないことです。
例えば最近見た映画について聞かれた時、
これを見ました!
と、タイトルのみを答えると、必ずといっていいほど
それを見てどう思いましたか?
その映画、好きですか?嫌いですか?
その理由は?
と、そのようなことを聞かれるはずです。もし回答をある程度用意しておくのであれば、必ず追加の質問が来ること前提で用意しておいてください。
もし試験本番で自分が何か短い回答(例えばYes No)のみをし、それに対して試験官が へぇ〜 程度にしか反応してくれなかった場合、それでもそう答えた理由等は続けて話すのが良いと思います。論理的に話が出来るということのアピールをしていきましょう。
3.Youtubeで公開されているスピーキング試験の動画を見て学ぶ
先にご紹介した本にもスピーキング試験に使われる絵や写真は載っていますが、それだけでは雰囲気も掴みづらいので、スピーキング試験の対策にはYoutubeを使いました。
ケンブリッジの公式アカウントがあるので、そこでスピーキング試験実施の様子を見ることが出来ます。
各動画の説明欄を見ると、試験官からのコメントが公開されているURLが載っています。受験者の良かった点や悪かった点などがすごく細かく書かれているので、注意すべきポイントを掴むにはとても参考になります。
自分ならその質問にどう答えるのかをぶつぶつ言いながら見ると良い練習になります。
以上が、私が試験までに行った勉強です。
テストを受けてみた感想
試験開始早々、1つ失敗したなと思ったことがありました。時間配分についてきっちり考えていなかったことでした。問題集についているテストを丸ごと1セット、時間をはかりながら通してやってみておくべきでした。
最初のリーディングパートをやっているときに、
あれ!?もしかしてこれ全然時間足りないのでは!?
とやっと気が付き、それ以降フルスピードで取り組みましたがそれでも全部に目を通すだけでギリギリでした。
独学で頑張る人の場合、誰かと一緒に模擬テストなどを行う機会が無いと思いますので、1回だけだったとしても自分でその時間を作り、どのくらいのスピードで解かなければならないのかを知っておくことをおすすめします。
実際にテストを受けてみて、この模擬テストがないところが独学の一番大きなデメリットになり、そこをどうにか自分で管理して実施できるのであればFCEは独学でも問題ない、と感じたのが正直なところでした。
長くなりましたが、対策コースに通ったことがない人でも、沢山問題を解いてスピードをつけ、形式に慣れ、コツさえ掴めれば独学でも大丈夫です。
応援しています。
ではまたっ!
追記:FCE合格から3年半後にCAEを受けて合格しました!
別の記事にて、CAE合格に関しても投稿しています。
もしお時間のある方はぜひ合わせてお読みください。
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