こんにちは、ざうるすです。
今年の夏休み、はじめて市の図書館で利用者カードを作りました。長い長い夏休み、毎日何をして過ごせばよいのか迷った私が、とりあえずやってみようと作ったカードでした。
もうすぐ4歳になる息子は絵本が大好きですが、これまであまり図書館に連れて行ったことはありませんでした。それが一度図書館のシステムを利用してみると、「好きな本を好きなだけ借りて家に持って帰れる!」(一応上限は一人20冊)というシステムに大喜び。すぐに図書館のヘビーユーザーになった私達でした。
そんな私達は、夏休みが終わっても絵本を大量に借り続けており、夏休みが始まってから今までの3ヶ月で大凡1000冊の絵本を読みました。
そんな大量の絵本の中から私の記憶に残る、ぜひ誰かにおすすめしたいものを7つ選んでみましたので、もし良かったら絵本選びの参考にしてみてください。大体3〜5歳向けの本が中心で、言葉遊びやリズムを楽しむ本ではなく、ストーリーを楽しむ本になると思います。
それでは早速!!
アレクサンダとぜんまいねずみ
まずはこれ、アレクサンダとぜんまいねずみ / レオ・レオニ です。レオ・レオニといえば、スイミーやフレデリックが有名ですね。レオ・レオニの作品は私も好きなものが多くどれにするか迷いましたが、今回はこちらを推してみました。
こちらは、ほんもののねずみのアレクサンダと、ぜんまいねずみ(おもちゃ)のウィリーの友情と願いがテーマの1冊です。
人間からいつも追い払われる嫌われ者のねずみアレクサンダが、ある日人間に可愛がられ、大切にされているぜんまいねずみのウィリーと出会います。アレクサンダはウィリーを羨ましく思い、自分もウィリーのようなおもちゃのねずみになりたいと願うようになるところからお話がはじまります。しかし可愛がられていたおもちゃのネズミ、ウィリーも持ち主の子から飽きられ忘れ去られてしまい…
というお話なのですが、続きは是非絵本で読んでみてください!
「本当の幸せとは何か」「自分らしくいること」「友情」といったテーマが描かれた、心温まる物語です。
他のレオ・レオニの作品だと、”じぶんだけのいろ”や”コーネリアス”も好きです。
たこやきのたこさぶろう
次はこれ、たこやきのたこさぶろう / 長谷川義史 です。長谷川さんは大阪の出身で絵本のお話も関西弁で書かれています。少なくとも、私が読んだ長谷川さんの絵本は全て関西弁でした。
このお話は、たこ焼き屋さんで生まれた一風変わったたこ焼きのたこさぶろうの物語です。彼はある日旅に出ることを決意しますが、家族やお店のおじさんに止められてしまいます。しかし、たこさぶろうにはどうしても旅立たねばならない秘密があるのです。その秘密とは…?
なるほど!と笑えるハッピーエンドなお話だったので、ぜひ続きは絵本で!
他の長谷川さんの作品だと、”いいからいいから”や”まわるおすし”も好きです。
ぞうのエルマー
3冊目は、ぞうのエルマー / デビッド・マッキー です。この絵本はこちらの投稿でご紹介している他の本に比べると知っている方が多いのではないでしょうか。お話の内容をしらなくても、この派手な色のゾウさんは見たことがあるという方も多いと思います。
ジャングルに暮らすぞうの群れの中で、エルマーの体は様々な色が組み合わさったパッチワーク模様です。いつもみんなを笑わせる群れのムードメーカーのエルマーですが、そんな彼も自分の見た目に悩みが。みんなと同じ”ゾウ色”になりたいと密かに思っていました。ある日エルマーはみんなと同じ色のゾウに変身し群れに戻ってみると…?
エルマーはやっぱりエルマーらしくあるのが一番だねと、「人と違うことは素晴らしい個性である」というメッセージを、カラフルで楽しいエルマーの姿を通して教えてくれる、そんなあったかいストーリーです。続きは是非絵本で!
エルマーはシリーズ物なので、気に入ればいろんなストーリーを楽しめます! ただ、3歳には少し長めかもしれません。我が家は全巻読みました!
もりでいちばんつよいのは?
4冊目は、もりでいちばんつよいのは? / ジュリア・ドナルドソン作 アクセル・シェフラー 絵 です。原書はThe Gruffaloというタイトルで書かれています。
森の中を散歩しているちいさなネズミ、いろんな動物に食べられそうになるたびに機転を利かせ、想像上の生き物である「グラファロ」という恐ろしい動物と約束があると話し、自分を食べようとした動物たちを追い払うことに成功します。そうして森の中を更に歩いていると、自分が作り出した架空の生き物だったはずのグラファロが現れて…!?
大ピンチに更なる知恵を絞るネズミさんに注目です。
この、絵本の中では”とても恐ろしい怪物”とされているグラファロですが、どこか愛嬌のある見た目で可愛らしいので、そこも好きなポイントです。
うしろのダメラ
5冊目は、うしろのダメラ / あきやまただし です。へんしんトンネルシリーズや、まめうしくんのシリーズで有名な作家さんですね。
いつもみんなの輪に入れず、後ろのほうにそっと隠れている主人公の怪獣ダメラ。自分はだめなやつだと思い込み、自信を持てずにいました。それがある日、友達に誘われて渋々参加したかけっこや火吹き競争でダントツ1位になり…
こんな結果に、ダメラくん本人だけではなく周りの友達の反応にも注目の一冊です。ダメラくんの見た目もぽやんとしていて好きです。
シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる
6冊目は、シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる / おくはらゆめ です。
みんながぐっすり眠りについた真夜中の1時。どこからともなく、大きな黒いシルクハットをかぶり、マントを羽織った正体不明の集団、”シルクハットぞく”がやってきます。彼らは誰にも気づかれないように静かに空を飛び、世界中のあちこちにある家の窓の隙間や、鍵穴をするりと抜けて忍び込みます。怪盗やスパイのような怪しげな雰囲気のシルクハットぞく、とっても大事なある仕事をしているのです。彼らが真夜中にやってくる、その理由とは…?
ユーモアがあり、ほっこりしたお話の1冊です。おやすみ前の絵本にもオススメです。
おれたち、ともだち!(シリーズ)
最後は私のイチオシ、おれたち、ともだち!シリーズ / 内田 麟太郎 作 降矢 なな 絵 です。これだけは1冊が選べず、というよりも全巻をストーリーで見るのが楽しいなというのものありシリーズでのご紹介です。
このシリーズに含まれれるのは以下13巻です。
- ともだちや
- ともだちおまじない
- ともだちくるかな
- きになるともだち
- あしたもともだち
- ともだちごっこ
- ごめんねともだち
- よろしくともだち
- いつだってともだち
- ありがとうともだち
- ともだちひきとりや
- あいつもともだち
- さよならともだち
ぜひ、1冊目は「ともだちや」から読んでみてほしいなと思います。
このシリーズの主人公は、本来であれば獲物と天敵であるはずのキツネとオオカミです。寂しがりのキツネが1時間100円で友達になるという、「ともだちや」を始めるところからお話が始まります。そんなキツネにトランプの相手をしろとオオカミが声をかけ、2匹は出会います。
この2匹の主人公たちが、不器用ながらも深い友情を育んでいく様子が描かれています。例えば、ちょっとした嘘をついてしまったり、”ごめんね”が言えなかったり、嫉妬したり、見栄をはってしまったり…。
人が成長する過程で一度は出会う人間関係や友情のいろんな側面をテーマとし、素直になれずにぶつかり合いながらも、キツネとオオカミが仲を深めていく可愛らしい友情物語です。
ちょっとした切なさや哲学的な深みがあるのもこのシリーズの魅力です。

このシリーズは家に買い揃えても良いかもね!
ということで、7冊(6冊と1シリーズ)のご紹介でした。どれも手にとって見ていただきたい本ばかりなので、絵本好きのお子さんがおられる方はぜひ\(^o^)/
ではまたっ!

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